インタビューVol.2 ハンドメイドが「自信」をくれた。「人気子ども服作家」がそう呼ばれるようになるまで(「Puis(ピュイ)」あつみさん)


2023.7.25

Vol.2
「Puis」
あつみさんを聴かせて!

作家さんのインスタグラムを見てみる!

(写真:あつみさんの作品)

 誰しもが忘れられない出会いや言葉を持っている。「Puis(ピュイ)」のあつみさんもその一人だ。

彼女の作る子ども服は、女の子ならば、そして女の子を持つ母親ならば憧れずにはいられない。「欲しい!」と思わずにはいられない。さらに言うと、男の子ママの筆者ですら憧れてしまう。そんな魅力を持つ可愛らしい繊細な作品だ。

あつみさんはリバティ(布の人気ブランド)を使った女の子服(ベビー・キッズ)や布小物を制作している人気作家。控えめで謙虚。そして作品のイメージ通り可愛らしい雰囲気のあつみさん。いまではインターネット販売の他、マルシェ等対面の販売イベントでも大人気の彼女。

しかし、「自分に自信が持てない時期があった」と語る。少し控えめに、しかしその等身大の言葉には確かな意志を宿しながらインタビューに応じてくれた。

 

(写真:あつみさんの作品)

 あつみさんがハンドメイドを始めたキッカケは、姪の誕生だ。姪のために実家にあったミシンを使いスタイなどの小物を作り始めた。その後洋服にも挑戦し、今のような作品を生み出すようになった。

趣味だったハンドメイド作品の販売を始めたのは約3年前。主にインスタグラムでセミオーダーを受付けて販売をしていた。「お客様の好みに寄り添いたい。叶えられるなら叶えたい。」それが彼女のポリシーだ。

販売を始めたばかりのごく初期からのお客様が今でもリピーターとして定期的に連絡をくれる。「そのお客様は親子三代で作品を愛用してくださって、嬉しいです。」彼女の作品の魅力を物語るエピソードだ。姪は今では小学生だ。

 

(写真:イベント出店時のディスプレイの様子)

 あつみさんは今年1月、目標の一つであり夢でもあった「マルシェ初出店」を行った。

マルシェ出店にはやはり勇気が必要だ。それを後押ししたのは、今でも胸に残っている大学時代の恩師の言葉だという。「色々なことに挑戦してみなさい。最後には自信と成果になっているから。」

自分に自信が持てない時期があったというあつみさん。恩師の言葉はこう続く。「ある貧しいインドネシア人がいた。彼には夢があったが実現できるお金が無かった。そんな彼に製粉業の仕事が舞い込んできた。彼は全力で取り組み、そこで大きな成果を残した。次に彼に別の仕事が舞い込んできた。そこでも全力で大きな成果を残した。そしてついに彼は、夢であったホテルの事業を立ち上げ大成功させ富豪になった。」

色々なことに全力で向き合い、取り組めば最終的にはやりたいことが達成できる。少しずつ成功体験を重ね、自信も付く。

 

(写真:バックパッカーで東南アジア一人旅に行った時のあつみさん)

 その言葉を得た後のあつみさん(当時22歳)は、海外に一人旅に出かけるほどのアクティブ女子に生まれ変わったそうだ。バックパッカーの本に憧れを抱き、本当に東南アジア5か国(タイ、カンボジア、ベトナム、マレーシア、ラオス)をたった一人で旅して周った。

「あらゆるものが日本と違って、驚いたんです。」と目を輝かせながら当時を語ってくれた。

また、その旅では「現在の旦那さんとの出会い」という貴重な副産物もあったそうだ。

恩師の言葉同様、様々な「挑戦」の積み重ねが必要なハンドメイド作家活動。それを通して現在でも「確かな自信」に繋がっている、と彼女は語る。「今では、ハンドメイドは私の『軸』です。」

 

(写真:ハンドメイドマルシェ出店時の様子)

 今の彼女の目標は、「自分ならではのオリジナル作品を多く生み出すこと」だそうだ。他とは被らない、オリジナルを生み出したい。自信を込めてそう宣言してくれた。

 誰にでも、忘れられない人・言葉との出会いがある。その言葉をとても大切にし、「人気作家」になったあつみさん。彼女の作品はこれからも多くの子育てママ達にワクワクを届けていくこと間違いない。

筆者も無理を言って息子の服をオーダーしたところだ。出来上がりを楽しみに待ちつつ、これからもあつみさんの創作活動を心から応援したい。ファンの一人として。

 

(インタビュー・執筆:戸田のり実)

 

\この作家さんへのお問合せはインスタグラムより!/

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